覚えていますか。
私たちが出会えたことの奇跡と記憶を。
It lives both. 3
Reunion : suddenly. (再会は突然に)
この最後尾のコンパートメントしか空いていないと聞いたはひくり、と誰にも気付かれないように顔を引きつらせた。
ハリーと出会って十数分後。
三人に話したいことがあるとハリーに言われ四人は誰もいないコンパートメントを探して歩いた。
見つけたので三人は安心したように中へと入っていったがはその中へ入るのを少しばかり渋っていた。
そこには会いたくない人物がいたからだ。
できれば一生。
は嫌々そのコンパートメントに足を踏み入れた。
最後に入ったおかげで彼が目を覚ましてもあまり分からないように座ることができた。
は隣に座ってくれたハリーにこっそりと心からお礼を言った。
ロンが扉を閉めながら眠っている男へと目を向けた。
「この人、誰だと思う?」
「ルーピン先生」
「どうして知ってるんだ?」
「カバンに書いてあるわ」
ハーマイオニーは彼の荷物を指差していった。
そこへ皆の視線がいく。
だが、だけは気にしないように通路の方向を見つめた。
そんなことをしなくてもは彼の名を知っていた。
リーマス・J・ルーピン。
学生時代の学友でありお節介第4号。
と顔を合わせるのは12年ぶりで、喧嘩をしたまま会わなくなってしまった。
気まずくなって連絡を取り合うこともしなかった友人がそこにはいた。
***
「シリウス・ブラックが脱獄したのは、あなたを狙うためですって!?
あぁ、ハリー・・・・・・ほんとに、ほんとに気をつけなきゃ。
自分からわざわざトラブルに飛び込んでいったりしないでね」
ハーマイオニーはハリーの話を聞いて心配そうに声をかけた。
ハリーはそんな彼女の言葉にじれったそうに答えていた。
ハーマイオニーとロンの二人がハリーの安全についてあれよこれよと話合う中、においては心ここにあらずといった感じで考え事に没頭していた。
シリウスの脱獄のことはレオがいつも運んでくる新聞で知っていた。
それでもは先ほどのハリーの話の中にはいくつか間違いがあるという確信があった。
シリウスはジェームズの似無の親友で。
彼はとても強い意志を持っている。
ハリーは知らないようだが同時にハリーの名付け親でもあるのだ。
そんな彼が”アイツ”の僕!?
おかしいおかしい。絶対におかしい。
確かにアルバスは彼からハリーを守ってもらいたいと私に言った。
彼が親友を裏切るか?
・・・答えはNO、だ。
きっと裏切るくらいなら彼は死を選んでいただろう。
そんなところに惹かれたりもしたのだが。
「?」
考え事をめくるめくるしていたにおずおずとハリーは声をかけた。
そんな呼びかけには一気に現実へと引き戻された。
「どうしたの?ぼーっとして」
「ううん。何でもないわ。少し考え事をしていただけ」
「だったらいいんだけど。それより何か買わなくていいの?」
その言葉を聞き、ハリーの視線の先を見るとそこには通路にカートを押した魔女がいた。
「この人起こすべきかな?」
ロンがルーピンに視線を向け、はどきりと心臓が飛び上がった。
嫌な汗が背中を流れた。
は慌てたようにロンへと意見した。
「大丈夫じゃない?せっかくいい気持ちで眠っているのに起こしたら可哀想よ」
この慌てが他の考えに取られていないかは不安だった。
声が震えていないかも、だが。
そんな慌てるの言葉を聴いて魔女は頷いたように答えた。
「そうですよ。
もし、目を覚ました時、お腹がすいているようなら、私は一番前の運転士のところにいますからね」
ただ、そうやって微笑んだ魔女には大きく頷いた。
そして心からこれでもか!というほど目の前の魔女に感謝の言葉を紡いだのだった。